7月4日は梨の日。これは語呂合わせで、実際の旬の時期は8月~11月頃。
時期が長いのは、品種によって旬の時期が異なるため。そう!梨の種類って沢山あるんです!!
食感や香り、甘味のバランスなどで好きな品種も分かれますよね。
夏バテにもおすすめの梨。ふなっしーの回し者ではないけれど、梨の魅力や保存方法などを紹介しますね♪
梨の旬は品種で変わる!保存期間や選び方
和梨は沢山の品種があって、それぞれ収穫の時期が異なります。
早いものでは6月に出荷されるものもありますが、梨が店頭に多く並ぶ時期は8月のお盆を過ぎた頃から。
9月頃が一番のピークとなりますが、10月、11月も異なる品種の和梨が収穫されます。
生産量が多く、また早い時期に出荷されるのが幸水(こうすい)。
梨は皮の色によって黄褐色の”赤梨” 系と淡黄緑色の”青梨”系がありますが、幸水は中間色タイプ。
8月上旬~8月中旬頃に多く、室温ではあまり日持ちしないので(5日程度)、すぐ食べきらないなら冷蔵庫で保存しましょう。
ついで多いのが豊水(ほうすい)。
幸水と比べるとやや大きく、8月下旬~9月中旬頃が出荷のピーク。赤梨系で糖度の高い果汁たっぷりの品種。室温での日持ちは10日ほど。
贈り物にもよく使われる新高(にいたか)は大型で日持ちの良の梨。中には1kg越えのサイズのものも!
果肉は粗目の食感ですが、柔らかくて甘味が強いので、子供でも食べやすい品種かな。冷蔵庫なら1ヶ月以上保存できるのも便利。場所を取りますけどね^^;
二十世紀梨は鳥取県のブランド梨。
千葉県から導入されてから100年以上栽培されてきた歴史があり、黄緑色の青梨系で、しゃきしゃきとした爽やかな甘さが魅力。
実は鳥取県のこばやし農園でしか生産されていない「二十一世紀梨」なるものもあるんです。「月曜から夜ふかし」でも取り上げられ、大絶賛だったんだとか。中でも最高級品の「プレミアム21世紀梨®DX」は2.5kgで10,000円!!自分じゃ買えない!
9月下旬頃に旬を迎えるのがあきづき。「新高」と「豊水」と「幸水」を掛け合わせたなんともわがままな品種。豊水より大きくて、室温で14日ほど日持ちするそう。
まだほかにも糖度の高い南水(なんすい)、11月下旬頃から出荷される愛宕(あたご)、その名のとおり香りのよいかおり、など、産地周辺でしか見かけないような品種もまだまだたくさんあります。
爽やかな青梨、糖度の高い赤梨、お好みの梨をみつけてみてくださいね^^
ちなみに私のお気に入りは、鳥取県の「新甘泉(しんかんせん)」。
みずみずしくすごく甘いのに、シャリシャリした食感も楽しめる大きめの赤梨。
今住んでいる地域では、店頭に並ぶことが少ないので、見つけたら即買いです^^;
美味しい梨の選び方と保存方法。追熟できるの?
梨はお尻の方が甘い果物。そして一般的に小さいものよりは大玉のほうが美味しいといわれているそう。
なので並んでいるなかでも大きめでやや扁平な、真ん中よりもお尻のほうがどっしりとして平らなものを選ぶようにしています。
そしてりんごもそうですが、上から見た時に形が正円に見えるものがいいのだとか(でも、いびつでも美味しいものがあったりするので、これはついでに、くらいで見ていますが・・・)
そして他の大体の果物にも言えますが、果皮に張りがあって軸などが干からびていない、新鮮なものを選びます。
和梨は洋ナシと違って追熟しないので、店頭に並んだ時はすでに食べ頃。柔らかくて、持った時に軽いようなら収穫してから時間が経っているか、すでに熟しすぎている可能性が高いです。
持った時に硬くてずっしりとした重さのあるものを選びましょう!
黄緑色の青梨系は黄色味を帯びてくると甘みが強くなります。二十世紀梨は黄緑の果皮に黄色がまだらに入ったようになると、最も美味しい「虎熟れ」と呼ばれる状態です。
夏場に収穫・流通される梨はあまり日持ちが良くないため、購入したら早めにたべきるようにしましょう。
箱で沢山いただいた場合は、色がまわっているものから食べ、すぐに食べきらないものは乾燥を防ぐためにラップをして、ビニール袋に入れて冷蔵庫へ。
軸を下にして保存すると長持ちするそうですよ。
梨は生で食べるのが一番美味しい!
皮に近い部分は甘く、芯に近い部分は酸味が強いので、皮を薄くむき、芯の部分は大き目に切り取ったほうが美味しく食べられます。
梨の栄養素。夏バテ以外にもおすすめの効能が!
幸水、豊水と名前に水がつくように、梨は88%近くが水分で、ビタミン類などはあまり含まれていません。
ですが、夏バテや疲労回復に効果があるアミノ酸の一種、アスパラギン酸が含まれていること、甘く冷涼感のあるソルビトールが咳止めや解熱効果があるため、夏バテ、夏風邪、暑さで火照った体に嬉しい果物。
カリウムも含まれるので、高血圧症にも良いとされています。夏場の水分補給にもおすすめです。
食物繊維も含まれているので、便秘対策にも効果があるといわれています。
また、消化酵素のプロアテーゼが含まれているので、すりおろした梨に漬け込んだ肉は柔らかくなりますが、きれいに拭き取らないと焦げやすいので、ステーキなどよりは煮込み料理におすすめです。
消化を助ける効果があるので、食後のデザートにもぴったり。ただし利用作用があるので、寝る前に食べると、夜中に目が覚めてしまうかもしれませんね^^;
梨は離乳食に取り入れてもいいの?
すりおろして加熱した梨は離乳食初期(5~6ヶ月)から与えても良いとされています。
ただし、バラ科の果物で、まれにアレルギー反応がでることもあるため、最初は少しずつ様子を見ながら食べさせるようにしましょう。
生の梨を与えるなら1歳過ぎてから。食物繊維が多いことと、お腹を冷やしやすいので食べさせすぎには注意が必要です。
また梨は傷みやすいので、新鮮なものを与えるようにしましょう。
切った梨の保存方法。冷凍はできるの?
豊水など大き目の梨は、一度に食べきらないため、半分に切ったものをラップして、ビニール袋にいれて冷蔵庫で保存することはよくあります。
1日経つと、皮の部分から茶色に変色しますが、薄く切り取ってしまえば問題なし。
切って皮をむいてしまったものは、ラップで包んで密閉容器に入れて冷蔵庫へ。
りんごよりは変色しづらいですが、気になる場合は砂糖水につけておく方法もあります。
酸化を防ぐ方法として、レモン汁をかけたり、塩水につける方法もありますが、私はこれが嫌い。
りんごだろうが梨だろうが、基本的には食べる分だけ切る!がモットー(笑)
沢山いただいてすぐに食べきれない場合や、あまり美味しくない梨にあたってしまった場合はコンポート(砂糖煮)にしてしまう方法も。
大き目に切った梨に砂糖をかけて、鍋でことこと煮て冷まします。そのまま食べても、ヨーグルトをかけても。
あのシャリシャリ感はなくなりますが、洋ナシのような感じで頂けます。
韓国では冷麺に細切りの梨がトッピングされてますよね。他にもすりおろして料理の隠し味に使うのは普通なんだそう。
カレーや焼き肉のタレなどにピューレ状の梨を加えることでフルーティな味わいになります。
梨を冷凍する場合も、ピューレ状にしてから冷凍するのがおすすめです。
皮をむいてレモン汁を少し加えた梨のピューレをジップ袋などに入れて冷凍しておくと、スムージーやお料理の隠し味に使うこと
ができます。
でも美味しい梨なら、やっぱり生で食べるのが一番だと思ってます^^;
洋ナシは果物の女王様?!
果物の女王といわれる洋ナシも、また和梨とはちがった魅力があります。
シャリシャリとみずみずしい和梨に比べて、ねっとりとして甘く、芳醇な香りが魅力の洋ナシ。
山形県のラ・フランスが有名ですよね。
洋ナシは追熟するので、食べ頃の見極めが大事。軸の周辺が耳たぶくらいの柔らかさになったら食べ頃。
もちろん店頭で試すのはNGですので、購入後常温で保存し様子をみて判断しましょう。
薄くスライスして上品に食べると気分もアガりますよ^^
梨の魅力、伝わりましたか??
品種も時期も多種多様な梨。
地域によって食べられる品種も異なりますが、ぜひ自分好みの梨をみつけてみてくださいね!