先日、神社へお参りしたのですが、あれ…?お賽銭が先で良かったんだっけ?と一瞬迷ってしまいました。
というのも、周りに人がいなかったから!
初詣とか、人で賑わっているときは自然と前の人に習って参拝するので、気にすることがなかったんですが、
いざ1人で拝殿の前に立つと、自分のマナーがうろ覚えだってことを痛感…。
お賽銭を入れて、鈴を鳴らして、二礼二拍手一礼(←これは書いてあった)。
気もそぞろでなんだか申し訳ない。
この際だから、お賽銭と鈴を鳴らすタイミング、そしてお賽銭はいくら入れたらいいのか、その金額の意味やマナーを身につけておきましょ!
お賽銭と鈴、どっちが先?タイミングとマナー
神様へお参りをするのは個人の心の表れであって、厳格な決まり事があるわけではなく、礼儀作法やマナーなどから参拝方法が定着されています。
今回訪れた神社では、「二礼二拍手一礼」が礼儀作法としてありましたが、お賽銭と鈴を鳴らす順番はどちらが先、という決まりはないのだそう。
鈴は昔から、巫女が振る神楽鈴のように神様へ祈願祈祷を捧げる意味や、清らかな音で人の心を和ませたり、魔除けとして参拝者を祓い清める意味を持つとされています。
そう考えると、参拝の前に自分を祓い清める意味で、軽く会釈→鈴を鳴らす→お賽銭→拝礼という流れが自然なタイミングに思えます。
もちろんどっちが正解っていう決まりはないので、要は気持ちかな、と思います。(そわそわしない。←反省)
神社によっては神様をお呼びするための呼び鈴、という考えもあるようです。
私たちが神社にお参りする際の作法には厳格なきまりはありません。敬意の表し方は人それぞれですし、参拝の作法も神社や地域によって特色があります。
出典:東京都神社庁HP
ちなみに、東京都神社庁の参拝動画では、お賽銭→鈴を鳴らす、となっています。
神社によって参拝方法に違いはあるものの、手の合わせ方(ちょっとずらす)とか、見ておくと勉強になりますよ↓
お賽銭を財布から出すタイミングは?
参拝は敬意の表れ、なので、お賽銭を財布から出すタイミングについてまで細かい作法があるわけではありません。
私の場合ですが、
参拝前に手水をとりますよね。
それ以降は、お財布などをできるだけ触らないようにしたいので、予めお賽銭は財布から出してポケットに準備しておきます。
初詣などの混雑時は、賽銭箱の前で財布を広げる余裕もないし、心を静めておきたいので、余計な所作は増やしたくないってのもありますね。
お賽銭はいくら入れる?金額の意味
お賽銭は、「日頃の感謝の意を込めて神様に納めるもの」と聞きますが、元々は自身の穢れをお金に移して捧げることで身を清める意味があったという説もあります。
そう考えると、お賽銭の金額に意味はないと思えますが、やはり語呂合わせが悪い金額は避けたくなりますよね。
語呂合わせのよいお賽銭の金額
お賽銭の王道といえば、やっぱり5円。
5円…ご縁に恵まれますように
と「ご縁」を掛ける事ができるので、なにも恋愛だけでなく、仕事との縁、人との縁、家との縁…。
いろんな縁を願うことができる、と考えてしまうのも無理はないですよね。
45円で「始終ご縁がありますように」なんて、45円でそんなに贅沢いえない気もしますけど、まぁそこはやっぱり気持ちってことで。
他にも、
11円=「いい縁がありますように」
15円=「十分なご縁がありますように」
415円=「良いご縁がありますように」
などなど。
また、穴の開いた5円玉、50円玉は見通しがよい、ということで縁起担ぎに選ばれることも多いようです。
語呂合わせや意味の良くないお賽銭の金額
逆に、語呂合わせのよくない金額として、
10円=「とおえん(遠縁)」で縁が遠ざかる
33円=「さんざん(散々)な縁」
95円=「苦しいご縁」
500円=「これ以上の硬貨(効果)がない」
と避けられる傾向にあるようです。
5円か500円だったら、500円のほうが神様も助かるのでは、と私は思ってしまいますけどね。
お賽銭でお札をいれる場合は?
金額が多ければ願いが叶う、など見返りを求めるのはNGですが、神様への感謝の気持ちとして、少しでも多い金額をお納めしたいという気持ちを持つのは悪いことではありませんよね
お札をお賽銭に入れたい場合は、そのまま入れずに封筒を使うのがマナー。
- 白い封筒を用意する
- お札は新札を用意する
- 表に「御初穂料」(よければ裏面の左隅に名前と住所)と書く
個人情報でもあるので、名前と住所は必ず書かないといけないということはないそうです。(拝礼の際にお伝えすればいいですね)
金額が大きい場合や、人の出入りが少なく賽銭泥棒などが気になる場合は、社務所にお預けして、参拝では小銭をいれます。
お賽銭は投げ入れないのがマナー
初詣の際はお賽銭箱の近くまでたどり着くのも大変だし、お金の「チャリーン」という音がお祓いになるから、とお金を上から乱暴に投げ入れるのは、当然ながらマナー違反。
「御初穂料」というように、元々は稲穂やお米をお供えしていたのだから、そのお米を神様に投げる…なんて、そりゃ失礼ですよね。
お賽銭は滑らせるように賽銭箱にいれて、静かな「チャリン」という音で清めて頂きます。
じゃあお札を賽銭箱に入れる際も、小銭を別に入れて音をたてるのがいいんだね。
お賽銭箱の前が混み合っている場合は、お賽銭を入れて、少し離れた場所で拝礼してもかまいません、という神社もあります。
どうしようもない場合は、下からそっと投げ入れるのが最低限のマナーとされているようです。
お賽銭と鈴のタイミングとマナーまとめ
手水や拝礼の仕方は掲示されていることが多いんですが、お賽銭や鈴の順番まで書いてあるところはあまりないようなので、調べてみました。
お賽銭と鈴の順番に決まりはない(大事なのは気持ち)、ということがわかったので、これからは(見本になる)人がいなくても焦らずに参拝できます!
お賽銭も語呂合わせではなく、お礼の気持ちということで、5円にこだわらずちょっと奮発するくらいがいいのかも。
ちなみに一番多いお賽銭は100円らしいんですが、なんと最近はお賽銭に電子マネーがOKになった神社もあるのだとか。
時代ですね。
というわけで、お賽銭や鈴のタイミングやマナーでした!初詣の参拝時にお役にたてると幸いです。