そうめんの盛り付け方について、そうめん職人さんが仰られる
「氷水に入れるのはNG」
という説、ごもっともとは思います。
ですがしかし!
成人するまで、氷水にそうめんを盛り付ける文化地域(鹿児島)で育った私と致しましては、
氷水での盛り方にもメリットがあるのだということ、あえて反論させていただきとうございます!
そうめんを氷水につけて盛るのはなぜNG?
茹で上がったそうめんは、流水でしっかりもみ洗いし、氷水にさっと入れて麺を締めます。
うちではもみ洗いした後、ガラスの器に入れて、冷たい水と氷をいくつかいれて、食卓へ。
でもこれが、美味しいそうめんの食べ方としてはNGって言われてるのよね…。
氷水にそうめんをつけておくと、
・冷やしすぎによってそうめんの甘味や旨味を感じにくい
・水の匂いがうつる
・麺がのびる
といったデメリットがあるんだそう。
伸びる事で食感も悪くなるから、それも欠点なんだって。
わかります。仰ることはよーくわかる。
でもここは鹿児島。
唐船峡など、流しそうめんの文化があって、昔っからそうめんは家でも氷水に入れて出すって決まっちょっとよ!(←誰?)
じゃっどん・・・(←ああ!西郷どん!)
冷やしすぎによる味覚の欠如を感じてませんから!(貧乏舌でごめん)
水はミネラルウォーター使いますから!(氷もね!)
麺が伸び切る前に食べきりますから!(にゅうめんも否定するの?)
・・・ちなみにうち、食事中の会話ありませんから!!!(実家も含む)
それ、大きな声で言わないほうがいいやつじゃない…?
熱くなってつい…。でも氷水に入れたほうが、食べるまでの時間のロスはないし、麺がくっつくことも一切ないのよ?いいとこだってあるんだから。
そうめんを氷水に入れることによる否定できないデメリット
お気付きでしょうか?
ビビリな私が、氷水NG説に対して否定ではなく反論しているだけってことを…。
《名・ス自他》相手の議論に対して言いかえすこと。また、その議論。
否定とは
《名・ス他》(述語とそれに係る要素とで表される意味内容を)そうではないと判断し斥(しりぞ)けること。打消し。
そうです。
そうめんの職人さん=つまりプロの仰ることなんで、間違っているはずがないんです。
氷水にそうめんをいれることで生じる、否定できないデメリットは確かに・・・あります!
めんつゆが薄くなる事実
そうめんを氷水に入れることで、めんつゆが薄まるデメリットは認めます。
水分がまとわりついたそうめんを、つゆにつけちゃうんだもの。
私はめんを箸で持ち上げたら、お行儀悪く器のふちで水を落とすけど、夫はそれしないから、途中でめんつゆチェンジすることになる。
(夫は食べる量が多いのでしょうがない部分はある)
↓ちなみに市販のめんつゆなら「唐船峡のつゆ」派です。
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甘口ストレートですが、それでも私には濃く感じてしまうので、氷水でちょうど薄まるんだけどなぁ…。
でも!(あえての反論)
実家の手作りめんつゆはそうめんと一緒に飲めちゃう美味しさなので、
そうめんと一緒になくなっていく=薄くならない
んですっ!
あんまり濃いと逆にそうめんの味もわかりにくいでしょ?ねっ?
そうめんが伸びる事実
先ほど一旦否定しましたが、麺が伸びるのも認めます。
伸びる前に食べきるようにしてるけど、たまに夫が、「もうだめ、お腹いっぱいだ」って、箸を止めてしばらくたってから言う時!
(もっと早く言いなさいよ)←心の声
わずかに残った麺は氷水の中で確かに伸びてる。
おそらく時間にして10分少々ほどで、そうめんは確実に伸びています。
正直いうと、ゆっくり食事と会話を楽しみたい方には、氷水での提供は不向きなのです。
(でもそれって、ザルで食べる時も一緒だよね)←小声
美味しいものこそ、一心不乱で食べるべし!
そうめんを氷水で盛り付けると…
そうめんを氷水に盛り付けるメリットは、時短や麺がくっつかないこと。
でもそれ以外に、こんな美しい盛り付け方ができるってことも、声を大にして言いたい。
手作りスイーツの完成度が高すぎる@mii_1119様の、涼し気な金魚そうめん。
ああもう、素晴らしい。
氷水にいれてこそ映えるアートでしょ?(正確には氷だけだと思うけど、氷水でもアリだと思う)
@snapdish様にはいろんな方がUPされたお料理が並んでて、見ていて飽きません!
そこでみつけた七夕用のそうめんアート。
カラフルそうめんって、ザル派だからこそ生かせる食材だと思っていたけど、こんなに素敵に盛れるんですね~!
だから私は、氷水を諦めない!
そうめんに氷水NG説に反論して思うこと
精一杯の反論はしましたが、もちろんザル派を否定する気なんてさらさらありません!
(むしろ憧れすらあるから、素敵な盛り付け画像に歓喜しております)←前回記事参照。
昨今は県外の方と結婚する方も少なくありませんから、
「まあー!そうめんを氷水にいれて食べるなんて、常識がないのね」
なんていわれる事もあるかもしれない。
でも。
いろんな食材にいろんな食べ方があって、いろんな家庭の味や歴史がある。
各家庭で、自由にそうめんを味わえばいいと思うんです。(マジメか)
ならばせめて次からは、そうめんの美味しい茹で方だけは守ろうと、ここに宣言したいと思います!
(結局氷水に入れたら一緒じゃないの、なんて言わないで…)