屋久島への旅行、もちろん縄文杉や白谷雲水峡へのトレッキングを希望される方も多いと思います。
でも普段はトレッキングなどとは無縁の日常を過ごされてる方も少なくないのでは?(私もそうです)
登山やハイキングすら慣れていない初心者でも縄文杉や白谷雲水峡へ行けるのか、服装や靴、持ち物はどうすればいいのか、トレッキングの際の注意点などをまとめてみましたので、参考にしていただけると幸いです。
屋久島トレッキング、初心者でも大丈夫?
屋久島にはいろんな山がありますし、屋久杉も点在しています。九州最高峰の宮之浦岳もありますが、そちらはがっつり登山です。
トレッキングの王道コースとしては、日帰りでの縄文杉と白谷雲水峡が有名。
どちらも観光客が多いことから、道も整備されていますし、登山とまでの意気込みは不要です。
※登山(上級)>トレッキング(中級)>ハイキング(初級)という私の勝手な感覚(?)でお話させていただきますね^^;
小学生でも頑張って登れるくらいですから、健脚な大人であれば、普通に登れるかと思います。
ただし、普段から運動不足を感じるようであれば、翌日筋肉痛、なんてことも。
初心者でも大丈夫とはいえ、急に自分の筋肉を酷使することになっては疲れも倍増です。連泊の場合は特に、翌日全く動けない、なんてことになってはもったいないですよね。
楽しい旅行にするためにも、エレベーターやエスカレーターの使用を避けて階段を利用するなど、ある程度の体力作りを意識しておくのがおすすめです。
日帰り縄文杉トレッキング
屋久島といえば、やっぱり縄文杉。
ゆっくりと縄文杉を堪能したいのなら、1泊2日コースがいいんですが、何もない山小屋かテント泊は初心者にはハードルが高いですよね。(ガイドがいれば別)
そういうわけで、縄文杉は日帰りコースを利用される方が多いですが、それでも往復10~11時間程度の道のり。
オフシーズン以外はほぼ人がいる状態なので、ガイドなしでも登れます。
最初の2時間ほどはトロッコ道ですし、そこから3時間の山道も決して険しくはないですが、10時間も歩き通しでは初心者さんならさすがと疲れます。
日帰り白谷雲水峡トレッキング
屋久島で見たい風景といったら、「苔むす森」。(←もののけの森、という言い方はNGということで)
もののけ姫のモデルになったことで認知度が一気に上がった場所ですが、白谷雲水峡にあって、ここまでなら往復3~4時間もあればたっぷり屋久島らしい自然を満喫できます。
苔むす森まででも十分ですが、更に1時間ほど登って太鼓岩からの眺めを堪能できるコースもおすすめ。
この1時間は結構アップダウンのある山道。帰り道はかなり足にくるので、運動不足の私は翌日ベッドからでたくないほどの筋肉痛に…(-_-;)
山仕事してた父のハイスピードに合わせたのもいけなかったんですけど。(ちなみに私は中高運動部、社会人になってからは自転車生活程度)
屋久島トレッキング初心者ですが、服装や靴は?
屋久島でのトレッキングを決めた時点で、ある程度の知識は収集していると思いますが、本格的な登山の服装や靴を揃えてまでは、という意見もあると思います。
先に言ってしまうと、軽装でも可能ですが、本格的な服装だと快適さが違います。
私は割と唐突に出かけたんですが(明日いこっか!みたいな)、母のチノパン(?)とTシャツに長袖のパーカーを借りて、昔履いてたスニーカーを引っ張り出し、帽子を被って首にタオルを巻いたザ・地元の装い。天気がよければこれで十分。
これだけは押さえておきたい服装のポイント
暑ければ汗で蒸れるし、雨なら湿度で蒸れますので、インナーやTシャツは速乾性のあるものがおすすめ。
基本長袖長ズボン。(あるいは山用スパッツなど)
皮膚の露出をさけ、帽子や軍手、雨対策のレインウェア(上下セパレート。ビニールのカッパは不快指数高いのでNG)、時期によってはフリースなどの防寒具があると便利です。
バッグは当然リュックタイプで。
スニーカーでも大丈夫?
スニーカーといっても運動靴の部類。オールスターなどのファッションスニーカーはさすがと止めておきましょう。
地元民なら靴が汚れても、翌日に影響しないし、天気にあわせて登山日程も変更できるからいいですが、旅行者の場合は1日目のトレッキングで靴(スニーカー)が泥まみれになったら翌日は?
天気にあわせて旅行日程を変えるのは難しいですし、屋久島は天気予報がアテにできないほど急な雨もしばしば。
また、滑りやすい場所では、スニーカーではグリップ力が弱く、余計な力が足の負担となったり、滑った時に足首を痛める可能性が高くなりやすいというのもあります。
用意できるなら防水や足首をホールドしてくれる登山靴があったほうがいい、せめてトレッキングシューズがいい、なければ運動靴でもいけるけど、リスクがなくもない、というところ。
トレッキングシューズくらいなら、4,000円位からでも購入できますしね。防水力もある登山靴ともなると、1万円~2万円台ほどになります。
厚手のソックスを履いた際にサイズがどうなるのか、実店舗で確認しておくのもおすすめです。
レンタルを利用する
1度しか行かないかもしれないトレッキングの為に、1~2万の登山靴を買うのもなかなか財布が口を開けてくれないですよね。
新品の靴は慣らしも必要ですし。
それなら、レンタルを利用するのも一つの手段。
登山靴なら1,000円くらい、また、自分で用意するのが難しいレインウェアやザックもレンタルできます。
屋久島ガイドクラブさんのHPにて屋久島のレンタルショップをご紹介されていますのでご参考に。
事前の予約が必要ですが、宿泊先に届けてくれるところもあるのでチェックしてみてくださいね。
基本的な持ち物は?
トレッキングの際は必要なものだけをザックに用意しましょう。
[su_note note_color="#fff4fe"]・お金(バス代や環境整備協力金)・ペットボトルや水筒
・飴やチョコなどちょっと口にできるもの
・ティッシュorトイレットペーパー
・ゴミ袋(ビニール袋やジッブロック袋)
・タオル
・レインウェア(上下セパレート)
・ザックカバー(雨用)[/su_note]
携帯は電波が届かないところがほとんどですが、カメラとして使う方も多いと思います。急な雨や湿気で水濡れしないように、防水機能がない携帯用にジップロック袋があると便利です。
他にも縄文杉コースなら携帯トイレや早朝用のヘッドライト(懐中電灯)、下山後の着替え、折りたたみ傘など。エアーサロンパスも重宝するかもしれません。(人前での使用は控えましょう)
あ、もちろんお昼のおにぎりやお弁当も必要ですね。事前に予約するか、宿泊先によっては用意していただけるところもあります。
屋久島トレッキング初心者への注意点とは?
トレッキングを楽しむなら、自然に配慮することも必要です。
ゴミの持ち帰りやトイレの処理は当然ですが木の枝を折ったり、苔や石ころなどの持ち帰りもできません。
スパイクも木の根などを傷つけてしまうのでNG。
人の波に逆らわない(登り優先)、道を外れない、むやみにいろんなものに触れない。
動物に食べ物を与えない、サルとは目を合わせない、からかわない(実際襲われた人もいます)。
ガイドは必要?
屋久島では多くのガイドさんが、活躍していますが、日帰りトレッキングであれば、ガイドが必ずしも必要というわけではありません。
ただし、ガイドをお願いすることで、宿からの送迎やガイドブックでは知りえない豆知識や自然の情報を教えてもらえる楽しさがあります。
また、天候の変化の対処など不安があるなら、ガイドさんがつくことで安心してトレッキングを楽しめます。
もちろんお金はかかりますが、より屋久島の情報を知る事ができ、スケジュールも無駄なく決められるのではないかと思います。
ガイドツアーのHPでは利用された方のレビューが掲載されているところもあるので、気になる方はまずはチェックしてみてはいかがでしょう?
屋久島トレッキングのおわりに
私の周りでも、屋久島行きたい!という人、結構いるんですよね。
ですが、実際行くとなると全くわからなくて不安、という方も少なくない。
縄文杉、白谷雲水峡のトレッキングなら、基本的なことがわかっていれば初心者でも大丈夫、心配なのは天候だけというのが正直な気持ちです。
屋久島=登山としなくても、車で近くまで行くことができる屋久杉や、海や川の魅力もあるので、色んな楽しみ方してみてくださいね♪
[su_label]関連記事[/su_label]>>海水浴場やお土産など、屋久島にに関する他の記事を読んでみる!