鹿児島市内には、路面電車が通っています。
複雑なバスの路線に比べて、大きく2つのルートで運行しているので、観光客でもわかりやすい…はず…
そんなわけで今回は、
【地元民が教える】鹿児島路面電車(市電)の乗り方&乗り換え方法
もうこれで完璧!っていうくらいわかりやすく解説していきます☆
鹿児島の路面電車(市電)の料金と乗り方を解説
鹿児島市電の料金は一律で、大人170円、小学生以下の子供80円。
路面電車の車体には、前方と後方にドアがありますが、原則後ろから乗って、前から降ります。
事前に切符を購入する必要はなく、電車を降りる際に運賃箱にお金を入れる後払い制です。
※運賃箱はお釣りがでません
鹿児島市電では、ラピカ(鹿児島市交通局・南国交通・JR九州バス3者の発行するICカード)が使えるので、ICカードリーダーが設置されてるけど、
全国共通交通系ICカード(Suica・SUGOCA等)には残念ながら非対応。
電車内での両替もできるけど、両替機は運賃箱のところ(つまり降り口近く)にあるから、混雑時はちょっと大変なので、
事前に小銭を用意できているとより安心ではあるかも。
降りたい電停の車内放送案内(「次は天文館、天文館です。お降りの方は~」)が流れたら、降車ボタンを押します。
鹿児島市電の子供料金・幼児や乳児連れは?
鹿児島市電の料金は、小学生以下は小児運賃80円。
だけど、1歳未満の乳児は無料で、1歳以上6歳未満の幼児については、大人1人につき1人分が無料になります。
鹿児島市電の運賃支払い例
大人1人が1歳以上6歳未満の幼児を1人同伴する場合は、大人運賃1人分の170円。
大人1人が1歳以上6歳未満の幼児を2名を同伴する場合は、大人運賃1人分+小児運賃1人分の計250円。
ここでいう大人は《大人料金で乗れる人》を指します
鹿児島観光に便利な路面電車の一日乗車券とは
鹿児島の路面電車はちょっとした移動にはとっても便利なんですけど、観光目的で利用するには、路線が少なすぎるのがネック。
せっかくの鹿児島観光なら、西郷隆盛ゆかりの地や鹿児島市を一望できる城山、桜島や水族館などへのアクセスも考えたいですよね。
市電の一日乗車券なら、路面電車だけでなく、市バス、観光バス(シティビュー)も共通で乗り降りできちゃいます。
一日乗車券はスクラッチ式になっていて、料金は大人600円、小児300円。
しかも特典として、観光施設の入館料割引やプレゼント進呈が受けられるので、観光地巡りにはもってこいのアイテムなんです。
市電・市バスの一日乗車券はどこで買える?
お得な一日乗車券の購入は、市電や市バス、シティビューの車内でも購入できます。
他には、鹿児島中央駅の観光案内所、天文館(ぴらもーるアーケード)の天まちサロン、天文館・中央駅エリアにあるビジネスホテル(一部除く)などで一日乗車券を事前購入することもできます。
1系統?2系統?鹿児島の路面電車(市電)の路線を解説
路面電車の難しいところは、路線が交わったりするところ。
鹿児島市電は、北の鹿児島駅から南の谷山までを途中2方向(2系統)に分かれて繋いでいます。
路線図の青い線は1系統を、赤い線は2系統を示しています。
原則として、
- 1系統(青)→鹿児島駅~天文館経由~谷山
- 2系統(赤)→鹿児島駅~天文館経由~鹿児島中央駅経由~郡元
となっているので、行きたい場所にどちらの系統が通っているか確認すればOK。
谷山方面に行きたいなら1系統、鹿児島中央駅方面に行きたいなら2系統、天文館や水族館口は1系統・2系統どちらも通過します。
※例外として、平日の朝夕に鹿児島駅~鹿児島中央駅経由~谷山の運行便があります
逆に鹿児島中央駅から天文館に行きたい場合は、2系統しかないから、方向さえ間違わなければ大丈夫。
逆に中央駅から鹿児島大学の郡元キャンパス(工学部前)に行きたい場合は、向かい側の電停(中央駅が正面になる)で「郡元行き」の電車に乗ります。
1系統と2系統はどうやって見分けるの?
鹿児島の路面電車には1系統(青)と2系統(赤)がある、っていうのが理解できても、もう一つの難関は、1系統と2系統を見分けること。
鹿児島中央駅から乗る分には2系統しか通らないから、方向さえ間違わなければ大丈夫なんだけど、
鹿児島駅~天文館通の間は、1系統も2系統も通過するから、うっかり乗り間違えると大変。
昔ながらのレトロな車体の電車なら、運転席の上の『行先表示』が、1系統なら青で、2系統なら赤で表示されるからわかりやすいんだけど…
↓こんな感じ↓
新型の場合は色で判断できないので、表示を良く見て確認します。
天文館から鹿児島中央駅に行きたい場合は2系統の「郡元行き」に乗ります。
電停には電光掲示板が設置されていて、次に来る電車がどこ行きの電車なのか案内が流れるからちゃんと聞いていれば大丈夫!
(どうしても不安な時は、周りにいる人に聞いてみてね。)
鹿児島の路面電車(市電)には乗り換えシステムがある!
観光で路面電車を利用するのって、大体は鹿児島駅~天文館~鹿児島中央駅間だと思うんです。
なので余計なお世話かもしれないけど、もし!
もしも、「ああ~、鹿児島はうなぎ養殖日本一なんだよな。天文館の『末よし』は前にいったことあるから、今回は違うとこ…おっ!荒田八幡の近くにある『うなぎのふじ井』評判よさげじゃないか~」
なんて鹿児島中央駅で思っちゃったら、どうすればいいと思います?
鹿児島中央駅を通る2系統(赤)は、荒田八幡電停を通りません。
高見馬場電停で電車を降りて、もう一つの高見馬場電停で1系統(青)の電車に乗り換える必要があります。
2回電車に乗るのだから、料金は170円×2回分…
とはならないのでご安心を!
鹿児島市電には乗り換えシステムがあって、170円の料金で1系統と2系統の電車をまたいで乗る事ができます。
つまり1回乗り換える必要が出てくるんだけど、
1系統の高見馬場電停で降りる際に、運転手さんに「乗り換えです」といって料金を運賃箱にいれると、「乗換券」を貰うことができます。
で、1系統の高見馬場電停で「谷山行き」電車に乗って、荒田八幡で降りる際はその「乗換券」を運賃箱に入れるだけでOKなんです。
ただしこの乗換券は、受け取ってから1時間以内に高見馬場又は郡元電停からの【乗換条件】を満たした方に限り有効です。
例えば、谷山電停から出発し、郡元で鹿児島中央駅の2系統に乗り換えをした場合、乗換券が有効なのは2系統の加治屋町電停まで。(2系統の高見馬場の一つ手前)
高見馬場より先に行きたければそのまま1系統に乗っていけばよかったのだから、郡元で乗り換えする必要はない→乗換条件には当てはまらない、となります。
乗換券は「目的地まで最短のルートを通って直接行けない場合のみ」発行されるルールになっているんです。
ちょっとまだよくわからない!という方は、鹿児島交通局HPに、市電乗り換え例がいくつか記載されているので、参考にしてみてくださいね。
まとめ:鹿児島の路面電車(市電)はもう完璧?!
鹿児島市内ではバスもたくさん走っていますが、路線が複雑。
その点市電なら、路線も料金もシンプルなので利用しやすいと思います。
- 1系統と2系統の違い
- 乗り換え方法とルール
この二つを覚えておけば、スムーズな移動ができますので、ぜひ鹿児島観光に役立ててくださいね。