マンションにお住まいの場合、風を遮るものがない場合が多く、台風によって発生した強風が直撃することも。
特に高層階では、大人でも恐怖を感じるほどの強風が襲い掛かり、窓ガラスが割れるのでは…と心配になる方もいらっしゃるでしょう。
実際、マンションの窓ガラスが台風で割れる事例も発生しています。
雨戸の設置がないマンションでの強風対策を台風が本格的に発生する前に確認しておきましょう。
マンションの台風対策。雨戸がない窓ガラスはどうすれば?
一年中発生している台風ですが、毎年多いのは6月~10月にかけて。多い年では11月にも複数の台風が発生しています。
一年を通じて台風対策の意識はもっていたほうが安全ですが、特に集中して発生する夏を前に、本格的な台風対策を考えてみましょう。
マンションにお住まいの場合、雨戸がないことに困惑する方もいらっしゃるかもしれませんが、これは強風により雨戸が飛ばされ落下し、かえって被害を大きくしてしまう可能性があるからです。
私の昔住んでいた家は、南の島の古い一軒家で、台風が来る前には、父が雨戸を閉め、むき出しの窓には木の板を直接くぎで打ち付けて固定していましたが、マンションではそうもいきませんよね。
現代では強化ガラス、二重サッシといった窓で、強風にも耐えられる強さがありますが、強風よりも、飛ばされてきたものが当たってガラスが割れることのほうが十分考えられるのです。
窓ガラスが割れないようにするには、ベランダに飛ばされるようなものを置かないこと、置いてあるものは室内にしまうか固定して飛ばされないようにする対策が必要です。
マンションの台風対策。ベランダの危険
台風に関わらず、階下への落下物も大変危険で、金銭的な補償が発生する場合もあるため、普段から強風で物が飛ばされることがないように注意することが必要です。
特に台風による強風では、思いもよらないものが飛ばされてしまうもの。
マンションのベランダには危険がいっぱいです。
植木鉢やもの干し、ゴミ箱やイス類。物件によっては洗濯機が外置きのところもあるでしょう。
室内に移動できるものはしまい、できないものは紐やワイヤーなどで固定するか、重しをつけましょう。ゴミ箱はフタのロックが外れて飛ばされる危険もあります。
また、突っ張りタイプの物干しを設置している場合は、強度もチェック。物干しざおははずして風の影響を受けにくい壁がわの足元に置き、心配なら固定しておきましょう。
そして意外と忘れやすいスリッパ。(私だけ?)作業の最後に室内に仕舞い入れましょう。
網戸も強風で外れてしまう可能性も。普段からカタカタと外れそうな場合は、あらかじめ外しておくか、管理会社に事前に連絡し、対応してもらいましょう。
また、自分のベランダをしっかり対策しても、外部から飛ばされてきたものが、窓ガラスを直撃しないとも限りません。
万が一窓ガラスが割れてしまった場合には、割れたガラスが室内に飛散するとケガに繋がりますので、予め飛散対策も行っておきましょう。
二次被害を防ぐ!窓ガラスの飛散対策
・ガムテープを貼る
窓ガラスの内側、つまり室内側から×(あるいは米の字)を書くように貼ります。
後々はがすことを考えると、布テープタイプがおすすめ。一番いいのは引越しの際などに使う養生テープです。
さらにしっかり室内を保護する場合は、ダンボールや梱包に使うプチプチをガラス面にあてて、ガムテープで止めます。
・カーテンを閉めておく
割れたガラスの飛散を押さえる効果があります。
・窓ガラス飛散防止フィルムを貼る
賃貸の場合は、水で貼れるタイプのものを選ぶようにすると、キレイにはがしやすい。
長期間張ったままにする場合は窓ガラスによっては使用できないものなどの注意事項もあるので、しっかり取扱説明書を確認しましょう。
万が一マンションで台風の被害がでたら
台風によって窓ガラスが割れてしまった、傷がついたなど、賃貸マンションでなんらかの被害がでた場合は、すぐに写真を撮り、管理会社または家主に速やかに報告しましょう。
賃貸人に非がなく、台風による賃貸物の損害がでてしまった場合は、修繕費用は基本的に貸主の負担になりますが、時間がたってしまうと破損の原因を証明するのが難しくなります。
あまり気にならない程度だから、と退去時まで報告しないでいると、現状回復のための修繕費として敷金が差し引かれる場合があるので、気をつけましょう。
当然、台風がきているのになんら対策をせず、ベランダのものがとばされ建物に被害を及ぼした場合は借主の過失となり、修繕費が自腹となる可能性もありますので、日頃からの対策は大事です。
マンションに限らず、戸建ての場合も、自宅のものが飛ばされて外を歩いていた人にケガなどを負わせることがないよう、気を付ける必要はありますね。
台風対策は室内でも
今回はマンションにおける台風対策のお話でしたが、室内での備えも大切です。
台風では停電や断水も発生する場合もあります。非常グッズや非常食など、普段からの備えをしっかり管理しておくことも重要です。
台風が本格的に発生する前に、今一度、防災用品などの見直しも行ってみてくださいね。