お中元の時期がすぎ、お盆がやってきますが、帰省できない場合などもありますよね。
実家へお中元を贈ったあと、お盆のお供えも改めて贈るべきかどうか、
それともお中元の品をお供えものとして贈るべきなのか、迷われる方もいらっしゃると思います。
お中元とお盆の違いを知れば、考え方も違ってきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お中元とお盆のお供えは別?違いは?
まず、お中元とお盆のお供えは根本的な意味が違ってきます。
お中元やお歳暮は、普段お世話になっている方への感謝の気持ち。
お盆のお供えはご先祖様、仏様へのご供養の意味を持ちます。
私の実家は九州なのですが、8月のお盆前にお中元が届くことも多く、そのためまずは頂いたお中元をお仏壇へお供えするのが普通だったこともあり、お中元=お盆のお供えだと思っていました。
またこれが、お供えにぴったりの飲み物やお菓子が多かったんですよね。洗剤とかならそうは思わなかったのかもしれませんが^^;
ところが結婚相手の出身地、関東ではお中元は7月中旬までというはありませんか!
果物を送ったら、当然お盆までは持ちません。
それでお中元とお盆のお供えは別、と気付かされた私です。
たしかに、お中元の熨斗は、紅白の水引のし。
お盆のお供えの場合は、「御供」または「御仏前」で、黒白か黄白の結びきりの水引の掛け紙を使います。
(地域や宗派で異なるので、購入するデパートか可能ならお姑さんに確認しておくと安心です)
また、品物もお中元として贈るのか、お供えとするのかで違ってきます。
お供え物に、殺生に通じる肉や魚介類は避けた方がいいといわれますので、日持ちする個包装のお菓子や故人の好きだったフルーツや飲み物など、お仏壇にお供えすることを想像して選ぶといいです。
お中元の贈り物ならハムやブランド牛、海産物も選べます。
お盆に帰省するなら、それより前にお中元の品を贈り、帰省時にお線香やお花、お菓子などを持参するといいかもしれませんね。
では帰省できない場合、お中元も郵送、お供え物も郵送と立て続けに贈ることになってしまいますが、どうなのでしょう?
お中元とお盆のお供え、片方でもよい?
私は遠方でなかなか帰省ができないのですが、お中元の後、お供えものを贈ったところ、「また贈り物届いたけど、間違ってない?もらっていいの??」と義母から電話。
母の日、義母の誕生日、お歳暮を贈っていることもあり、結局、そんなに気を使わないで、と恐縮され、夏はお中元のみ贈らせていただいています。
それでもお盆に帰省する場合は、さすがと手ぶらとはいかないので、お仏壇にお供えできるような手土産を持参しています。
お中元、お盆のお供えの意味からは、それぞれを別と考えて手配するのが正しいのですが、気心しれた相手ならケースバイケースもあり。
気持ちの問題でもありますしね。
義家とのお付き合いに悩む方も少なくないとは思いますが、基本を押さえておくと無難ですね。
もちろん地域の風習や家によって価値観も違いますので、後ろ指を指されることがないように、旦那様のご兄弟はどうしているのかなど、事前に確認しておくと安心です。
実際、私の友人は両方の実家が近所で、普段から行き来しているため、お中元に改めて贈り物をすることもないし、お盆はちょっと手土産をもって行くくらいかな、ということでした。(自分の実家には手ぶらで行くそう)
日頃の付き合い方でも、考えは変わってきますね。
ただし、どなたかが亡くなられた場合の新盆(初盆)なら、より丁寧に供養するならわしですので、お香料、お供物料として現金を包むのが一般的かと思います。
どうすればいいのか決めかねる場合は、実家と義家が同じ地域なら、実家のお母さんや、周りの友人の体験談も聞いてみましょう。
お中元とお盆のお供え、金額の相場は?
お中元の金額は一般的に両親なら5,000円前後、親戚なら3,000円といわれています。
また、お盆のお供えの場合3,000円~5,000円が一般的なようです。
どちらも贈られる場合、若いうちや子供が小さいうちは大変な出費になりますので、少し金額を抑えてもいいかもしれませんね。
ただし新盆の場合、法要や会食などを行うことも少なくありません。
その場合、お香典以外にもお布施や会食費などが必要となりますので、夫婦で2万円~3万円ほどは包むつもりでいるといいでしょう。
内訳としては、
香典代10,000円
会食代5,000円×二人分
お布施・お供え物3,000円~
盆提灯代を出し合う場合もあるかもしれませんね。
香典代などは、予め親戚間で金額を決めておくといちいち悩まずに済みますよ。
兄弟・姉妹間で、お年玉やお祝い事などの金額も決めているという知人もいます。
お中元、お盆のお供えの違い、いかがでしたか?
お盆の風習などは地域によってもずいぶん差があるので、実家同士が離れた地域の場合、やりとりに悩んでしまいますよね。
分からないことはお姑さんに聞いてみることができるような、良い関係が築けると不安もなくなります。
お姑さんに直接聞きづらい場合は、旦那さまに「(義家の)お盆は普段どうしてるのかな?お義母さんに今度聞いてみて欲しいな♪」と聞きだしてもらいましょう。