さくらんぼは赤いルビーともいわれるように、贈答用の高級果物というイメージ。
実際、旬の時期に沢山頂いて保存に悩むこともありますよね。
美味しく、長く保存したい場合はどうすればいいのでしょう?
さくらんぼの種類や旬の時期、保存方法や美味しい食べ方、冷凍のコツをご紹介します♪
さくらんぼの旬の時期と種類
日本は桜が沢山ありますが、お花見した桜にさくらんぼがなっているところは見かけませんよね。
私の通っていた小学校の桜は、小さな(大豆くらいの)さくらんぼの実がなっていましたが、美味しいものではありませんでした(笑)
一般にサクランボとしてお店に並んでいるものは、ほとんどがセイヨウミザクラ(西洋実桜)の仲間なので、お花見で愛でるソメイヨシノやしだれ桜などとは違う品種になります。
とはいっても、花が咲いた後ということで、さくらんぼの旬は6月前後。
ハウス栽培のものは3月~4月頃には店頭に並びます。
さくらんぼの種類と特長
さくらんぼの代表的品種といえば、佐藤錦(さとうにしき)ですが、実はまだまだ沢山の品種があります。
・高砂(たかさご)→あっさりした酸味と甘みのバランス
・豊錦(ゆたかにしき)→果肉が柔らかく酸味の少ない
・紅秀峰(べにしゅうほう)→果肉は硬め、でもジューシーで甘い
・月山錦(がっさんにしき)→黄色いさくらんぼ
・南陽(なんよう)→北海道が主な産地
・ナポレオン →佐藤錦や南陽などの親品種
他にも山形美人や紅てまり、紅さやか、香夏錦(こうかにしき)など。
アメリカンチェリーも輸入さくらんぼの総称なので、実際にはいくつかの品種があるのだそう。
さくらんぼの産地といえば山形県!関東以北での栽培が適しているんですよね。
私の住む九州ではなかなかいろんな種類のさくらんぼを見かけないのが残念…(>_<)
さくらんぼの保存方法、日持ちはするの?
果物には収穫後、しばらく保存することで熟して美味しくなる「追熟」するものと、しないものがあります。
さくらんぼは追熟しないので、収穫後はどんどん鮮度が落ち、甘味や旨味が抜けていってしまいます。
品種によっては比較的日持ちするものもありますが、基本的には美味しく保存できるのは2、3日だと思っていたほうがいいようです。
日持ちするさくらんぼを選ぶ
さくらんぼの傷みを早めてしまう原因には、鮮度と傷も関係してきます。
鮮度を見極めるには、さくらんぼの軸をチェック。
鮮度が落ちてくると枝が茶色くなってきます。
枝が鮮やかな緑色のもの、軸がもげかかっていないものを選びましょう!
また、果実に傷がついている場合も日持ちしませんので、傷がついているものから先に食べてしまうのがおすすめです。
さくらんぼは常温保存
さくらんぼは温度変化や湿度の変化に弱いので、基本的に農家さんでは早朝収穫→常温発送。
常温で購入・頂いたさくらんぼはそのまま常温保存するのが基本。
キッチンペーパーや新聞紙などで包んで冷暗所で保存します。
とはいって6月以降の九州は温度も高く、マンションなどは室内温度も上昇します。
室温が高い場合はエアコン調整したり、クーラーボックスに保冷剤をいれて冷暗所を作る(保冷剤は包んだりして冷えすぎないようにする)など工夫が必要です。
クール便でいただいたら冷蔵保存
既に頂いた時点でクール便や冷蔵された状態だった場合は、温度変化を避けるために冷蔵庫の野菜室で保存するのがベター。
結露が発生しないように、プラスチックの容器から出して、キッチンペーパー、さらに新聞紙等で包んで冷えすぎないように野菜室で保存します。
さくらんぼの美味しい食べ方、冷凍のコツ
さくらんぼはそのまま食べるのが一番美味しいんですが、常温保存の場合は食べる直前に程よく冷やすのがおすすめ。
食べる30分位前に冷蔵庫にいれて冷やし、さっと洗っていただきます。
国産のさくらんぼは実に直接農薬をかけないので、ボウルなどに水を張ってざるにいれたさくらんぼを浸してゆすり洗いするくらい。
すぐ食べたい!という場合は、さっと洗ったのち、すこし深めのお皿に氷水と一緒にいれて食卓へ。お好みで塩を少し水にいれてもOK。
浸しすぎると旨味が逃げるので、食べる分だけにしてさっと頂いてしまいましょう。
さくらんぼを冷凍するコツ
日持ちしないさくらんぼは、大量に頂いた際は潔く冷凍してしまうのもあり。
ただし、冷凍前の状態に戻すことはできないので、シャーベット感覚でいただくことになります。
冷凍のコツは、さっと洗ってキッチンペーパーで水分を切ったら、平らに並べて冷凍すること。
家庭の冷蔵庫では急速冷凍が難しいのですが、さくらんぼを平らに並べていれたジップ袋を、アルミバットの上において冷凍すると、少しは冷凍時間を短縮できるようです。
さくらんぼに限らず、果物を冷凍すると甘味を感じにくくなってしまうのですが、カルピス原液に浸して冷凍すると、ほどよい甘みと酸味がプラスされます。
製氷皿にさくらんぼを1個づついれて、その上からカルピス原液を流し込んでもいいですし、ジップ袋に流し込んでもOK。
冷凍したさくらんぼはだいたい1~2ヶ月ほど保存できるようですが、もっと長期間保存したい場合は、コンポート(砂糖煮)にしてから冷凍するといいですよ。
おわりに
旬の短いさくらんぼですが、鉄分やポリフェノールなども含み、栄養バランスのよい果物なので、母の日の贈り物や、家族でのさくらんぼ狩りなどを楽しむのもおすすめです。
高価なものではありますが、もったいぶらずに美味しいうちに早めに頂くようにしましょう!