ひなまつりは女の子の健やかな成長や幸せや良縁を祝い、雛人形はその子の「形代」として考えられています。
そのため、ひなまつりの飾りつけは娘が結婚したらおわり、お雛様の役目が終わったという考え方があります。
お住まいの地域や風習によって、代々雛飾りを引き継いだり、嫁にいった娘の幸せを願って実家で飾りつけする場合もありますが、飾るスペースがないことで処分せざるを得ないこともあるでしょう。
今まで大切に飾ってきた雛人形の処分、いったいどのようにすればいいのでしょうか?
お雛様の処分方法、捨てられない場合
今まで、娘の成長を見守り、厄を受けてくれた雛人形をゴミとして処分するのははばかられますよね。
手放す行為としては一緒なのに、ゴミと位置付けることに後ろめたさを感じる人も少なくないでしょう。
我が家は3人姉妹で大きな7段飾りを、わいわいと飾っていましたが、3人とも家を離れて飾る事もなくなり、近所の保育園に寄付させていただきました。
雛人形の寄付
雛飾りは他人のお子様にお譲りすることはしませんが、ひなまつりのイベントとして飾りつけする目的で、施設などで引き取りいただける場合もあります。
・保育園や幼稚園
・介護施設や老人ホーム
・児童施設など
お近くの施設に問い合わせてみるといいでしょう。
ただし、もうすでにご用意のある場合はもらっても仕方ありませんので、断られるケースも少なくありません。
我が家の7段飾りはタイミングが良かったのだと思います。
あるいは、海外途上国への寄付をされている団体もあります。
・ワールドギフト
・セカンドライフ
ただし、いらないものを処分するための寄付なら頂く方も迷惑です。破損や汚れ、劣化の見られる場合は、寄付ではなく、人形供養されることをおすすめします。
お雛様の処分、人形供養をお願いする
雛人形を捨てるのは後ろめたい、でも寄付するには古いかもしれない、そんな場合は人形供養をお願いしてみてはいかがでしょう。
お寺や神社で供養をして頂けるところもありますので、まずは近くで探してみましょう。
周辺のお寺や神社での供養ができない場合は、郵送で受け付けていただける人形供養もあります。
(社)日本人形協会ではゆうパックによる代行サービスを行われていて、毎年10月頃に開催される東京大神宮の「人形感謝祭」にて供養されています。(人形以外のガラスケースなどは除外・大きさに制限あり)
他にも地域限定で出張引き取りサービスや、ガラスケースや台座などの付属品込での引き取りをされている代行サービスも。
供養の方法は様々ですので、HPの内容などを確認して納得のいく人形供養をされてください。
雛人形を供養する前に
今まで大切な娘の「形代」として厄をうけてもらったお雛様。
処分前には感謝の気持ち、「ありがとう」の言葉を伝えてから供養にだしてあげるといいでしょう。
供養前にお清めする、という方もいますので、人形供養をお願いするところに事前に確認しておくといいでしょう。
やむを得ずの処分なられる場合、悲しい気持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、処分前に写真に収めておくという方もいらっしゃいます。
いつでも見返して、感謝の気持ちを娘さんの幼少期を思いだせるように、アルバムに収めておくのもいいかもしれませんね。
お雛様を処分方法、ビッグひな祭りへの寄付
日本国内で、雛人形を集めたビッグひな祭りというイベントがあるのをご存じですか?
徳島県勝浦郡勝浦町 ビッグひな祭り
千葉県勝浦市 かつうらビッグひな祭り
長野県須坂市 信州須坂しあわせ雛祭り
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 南紀勝浦ひなめぐり
などなど。
中でも有名なのがひな祭りイベントの先駆け、徳島県と千葉県のビッグひな祭り。
全国から集まった雛人形を飾りつけた圧巻の光景です。
https://youtu.be/WFK-G7G9Tn4
集まったお雛様は供養されたのち、ボランティアの方で整理し、約3万体以上のひな人形が会場に飾られます。
雛人形の受付方法や時期等、お問い合わせは各HPもしくはお電話で。
おわりに
ビッグひな祭りの存在は知らなかったので、なんだかいいな、と思いました。
大事にしてきたお雛様が華やかに飾られて、沢山の人にみていただけて、日本文化の発信にも貢献できるなんて素敵ですよね。(損傷などがある場合は展示できないこともあるそうです)
イベントへの募集は期間や供養頂ける人形も開催場所で異なりますので、問い合わせしてみてくださいね^^