飛蚊症の原因は何?20代後半で視界に虫のような影を感じるようになった私。
どんな見え方がしているのかは人それぞれで、ストレスの感じ方や慣れも異なります。
眼科での検査や結果は?飛蚊症は治せるの?
最近では生理的原因の飛蚊症のレーザー治療についても聞くようになりましたが、いったいどんなものなんでしょうか?
飛蚊症の原因は?私の見え方と症状
飛蚊症という言葉自体はTVで見たことがあったので知っていたんですが、自分の見え方、視界に「あれ?」という症状を感じたのは20代後半。
元々視力は良いほうだったんですが、就職してパソコンを日常使いするようになり、ガクッと視力の低下は感じていました。
かといってなんの対処もしていなかったんですが、ある時視線を移した際に「今コバエいなかった?!」というような感覚がつきまとうように。
飛蚊症の原因と見え方
飛蚊症はその名のとおり、蚊が飛んでいるように見えたり、ゴミや雲のようなものが浮いて見えたり、墨を流したようなものが見える症状。
飛蚊症の原因には生理的なものと目の病気が原因で起こるものがあります。
目の中には透明なゲル状の硝子体がありますが、この硝子体が加齢などで変化し、しわのように寄って濁ったり、委縮した硝子体が角膜から剥がれたりすることで、原因箇所が影となって網膜に映り、視界に黒い点などがはいりこんでしまいます。
あるいは、硝子体の中に成長過程で無くなるはずの血管の名残が残ってしまい、うまれつき飛蚊症の症状がでることも。
こういった生理的な原因の飛蚊症は、症状が進まない限りは気にしなくてもよいといわれることがほとんどです。
ただし、網膜裂孔や網膜剥離、硝子体出血やぶどう膜炎といった目の病気が飛蚊症の症状を感じる原因となることも。
目の病気についてはいずれも早期治療が重要となるため、飛蚊症の症状を感じたら、生理的な原因なのか、目の病気が原因なのかを確認するためにも、早めに眼科を受診したほうがいいそうです。
私の見え方
私の場合、白い壁や空を見た時に、右目に黒っぽいほこりのような影が映りこむようになっていました。
いつ頃かは、はっきりとはわかりません。もしかしたら今までコバエ?と思っていたのがすでに飛蚊症だったのかもしれないし、そうでないかもしれない。
あれ?と気付いた時には、ほこりのようなものが常時ちらつくようになっていました。
その点を視線で追うと視界から消える(逃げていくように見える)んですが、視線を戻すとまた点も戻ってくる、といった見え方。
TV番組を見ていたこともあって、これが飛蚊症ってやつね、とすぐわかりましたが、治療法などについては全く知識がなかったので、眼科を受診することに。
検査の結果
まずは基本的な視力検査などを行って、診察室へ。瞳孔を開く点眼をし、少し時間をおいたあと、再度診察。
眼科医の指示にしたがい、機械を覗いて右をみたり左をみたり。
そして医師が下した診断は飛蚊症。原因を聞いてみたところ、かなりショックな一言が。
「加齢です」
・・・!?
加齢?20代後半で?
治療の必要はない、というかできない(診察当時)とのことなので、私は飛蚊症を抱えたまま病院を後にしようとしたんですが。
外にでようとしたら、外界が眩しい!とてもじゃないけど、目を開けていられない!!
瞳孔を開く点眼の影響でしょうけど、こんなに眩しかったら車の運転とかできないです(自転車だけど)。
元々、日差しが強い日は白い物が眩しく見えるタイプなので、これほどの影響がでたのかもしれませんが、検査に行かれる場合は、瞳孔が元に戻るまでの時間の余裕をもったほうがいいかもしれません。
※十数年前の話なので、点眼薬とかも進化しているかもしれません。診察前に確認することをおすすめします。
飛蚊症の治し方はないの?対策は?
残念ながら、一般的に生理的原因の飛蚊症については、治療はせず様子をみる、という対応。
加齢による飛蚊症は白髪と同じように治療方法はない、といわれてしまいます。
私はまだ症状が軽い方なのかもしれませんし、歳とともに慣れてしまったので昔ほどはイライラしませんが、それでもきれいな青空を見た時に感じる影にうっとおしさを感じます。
今でもパソコンやスマホはかなり使いますので、目が疲れないように時々休ませたり目を閉じたりするように少しは意識しているつもりです。
生活や食事改善、サプリメント
飛蚊症になる要因として、加齢のほか活性酸素なども挙げられていますが、紫外線や栄養障害、ストレスなどで発生する活性酸素は飛蚊症のみならず、美容や健康にも有害といわれています。
食生活の偏りや紫外線を浴びすぎたり、過度の喫煙や飲酒など、活性酸素の発生する原因を意識する必要がありそうです。
もちろん目に負担をかけないように、長時間のパソコン・スマホ操作やTVの連続視聴などもさけ、定期的に目を休ませる習慣をつけるようにしましょう。
わかっていても仕事だとなかなかね、という場合もあるかもしれませんが、飛蚊症に効果が期待されるルテインやアントシアニン、アスタキサンチンといった抗酸化作用成分を含むサプリメントなども人気です。
飛蚊症のレーザー治療とは?
元々生理的な原因の飛蚊症については治療法がないといわれ、海外でレーザー手術を受ける方法を取る人もいたようですが、2013年頃からは日本でも飛蚊症のレーザー手術が行われるようになりました。
これは、飛蚊症の原因となっている硝子体の中のしわや濁りをレーザーによって粉砕して散らすことで、飛蚊症の症状を改善させる効果を期待するもので100%の完治が保証されているわけではありません。
日帰り手術がほとんどのようですが、保険適応外のため、片眼でも10万円を超える手術代や定期検査、限られた医療機関への交通費など費用もかさみます。
数回の手術で効果を感じるケースもあれば、なかなか効果が現れないケース、治療後の再発も可能性もあるとのこと。
白髪1本を抜いても、加齢を止めることはできないですもんね。
でも白髪は生活に大きな支障を与えませんが、目は重要ですので、一般的な治療方法が早急に確立してくれるといいなと思います。
初期症状から数十年後の今の見え方
私が自分の飛蚊症に気付いてから十数年経ちましたが、今では左目にも飛蚊症の症状があります。
左側は、線のような、顕微鏡で見た微生物のような、細いひも状のものが見えます。
右側よりは薄く、屋内なら右目ほど気になりませんが、こちらもいつのまにか増えていた、といった感じ。
右目にも最初のものとは別に、薄く小さな影を感じますが、こちらは気にならない程度。
もし急に浮遊物の数が増えたり、形が変わったり、視界がかけたり視力が悪くなったと感じるなら、早急な治療が必要となる場合もありますので、眼科の受診をおすすめします。
おわりに
意外と私のまわりでは飛蚊症の人がいないので、「それってどういう風にみえるの?」「ひぶんしょうってなに?」といわれるんですが、同じ年(あるいはずっと上)の方で症状がない方がとても羨ましいです。
そうはいっても、スマホをずっと見つめている若者はご注意を。
若い人でも、強度の近視の場合は飛蚊症が早期に起こりやすいのだそう。
視力もそうですが、なってしまうと回復が難しいため、目を使い過ぎているかもな、と思ったら、目を閉じたり、遠くや外の景色をみたりと目を休めてみては。
老婆心ながらのアドバイスです^^;