お正月のおせち料理に欠かせない数の子。
にしんの卵巣を塩漬けにした、子孫繁栄の縁起物です。
今では最初から味付けされた数の子も販売されていますが、やはり自分で塩抜きして味付けした数の子のコリコリ感が一番美味しい!
そこで避けて通れないのが、数の子の周りについている薄皮の処理。
簡単に取れなくて、ただでさえ忙しい年末年始に時間がかかってもったいない…!
薄皮は取らなくても食べられる?簡単なむき方やコツは?
数の子の薄皮が取れない!
塩漬けになった数の子は、白い粘膜のような薄い皮に覆われています。
これは数の子に限らず、ほとんどの魚卵に見られるもの。
卵がバラバラにならないように、薄皮にくるまっているのです。
そのため、薄皮は丁寧に取り除かないと数の子がこま切れのようにバラけてしまう場合もあります。
でも、あの薄皮って破れやすくて、あちこちくっつくし、水をはったボウルでいちいちゆすぎながら作業するのは時間がかかります。
数の子の薄皮をむくタイミング
塩数の子は、まず薄い塩水に長時間浸して、ほどよく塩抜きしないと美味しく食べられません。
薄皮をむくタイミングは、この塩水につける作業後(あるいは作業中)。
塩水(水1Lに塩小さじ1程度)に浸して塩抜きし、薄皮が浮いてきてから作業開始です。
塩抜きのやり方で、1回目の塩抜きはお米のとぎ汁(あるいは真水)につけて薄皮を浮かせて取り除いてから、残りの塩抜きを行ったほうが塩が抜けやすい、という意見もありますが、私は最初から塩水で塩抜きし、塩を抜いてから薄皮を取り除いています。
→数の子の塩抜きと味付け。保存方法と日数、冷凍は?子どもは何歳から食べられる?
数の子の薄皮は食べてもいいの?
薄皮をむくのは面倒だから、いっそ剥かずに味付けして食べてもいいのでは?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
他の魚卵だと、薄皮が付いたまま煮付けにして食べたりしますし、明太子やたらこも薄皮ごと食べますよね。
数の子の薄皮も、もちろん食べても大丈夫。
ですが、皮を残したままだと、せっかくのおせち料理の見た目がよくないですし、食べたとき口に残ります。
食感や見た目が気にならないなら、面倒な薄皮とりはしなくてもOK。
私は、食感は気にならないのですが、見た目がもったいない感じになるのが嫌なので、薄皮は取り除きます。
数の子の薄皮、簡単なむき方、コツは?
我が家では数の子を食べるのは私一人だけなので、一度に塩抜きする数の子は3本程度。
塩数の子1箱分ともなると、12本くらい入っていたりしますから、一度に調理するご家庭では大変です。
少しでも簡単に薄皮が取れたら楽ですよね。
塩抜きをしている間に、薄皮は多少浮いてくるので、指の腹でこするように取り除くのが一般的だと思います。
ところが、塩水から引き揚げた数の子の水分で薄皮をこする指の腹が滑ってしまいます。
そこで便利なのが、キッチンペーパー。
使い方は、キッチンペーパーは濡らさずに、塩水から引き揚げた数の子を包むようにもち、表側の面から、薄皮の筋がある裏面へと数の子の切れ目の方向にこすっていきます。
表側の薄皮を裏側に寄せたら、裏側の両サイドから、中央の筋に向かって薄皮を寄せます。
あとは寄せた薄皮を筋に沿ってはぎとるだけ。
私にはこの方法が一番楽!
数の子の切れ目部分に残った薄皮は、爪楊枝などで取り除きます。
キッチンペーパーがもったいない!という場合は、かために絞った濡れ布巾(清潔なもの)でもOK。
他にも、この作業を簡単にするツールとして、歯ブラシがあります。
ですが、歯みがき用の歯ブラシは使いたくないから、ホテルなどで持ち帰った使い捨て歯ブラシなどを活用するとかになるのですが、あいにく我が家にはそれもなし。
(薄皮剥きに使った歯ブラシを普通に歯みがきに使えばいいのですが、なんか抵抗が…)
あとは、重曹を使う、という意見もありますね。
塩抜きから引き揚げた数の子に、重曹を振りかけて、薄皮をこすり落とします。
摩擦が生じて剥きやすくなるのかな?
この場合は、しっかりゆすいで重曹を落としてくださいね。
おわりに
最初に味付け数の子を作った時には、白い筋にやきもきしていた私ですが、薄皮をむく方向と、ほどよい摩擦があれば、そう難しいことではないので、毎年のこの作業も楽しく思えます。
薄皮をどの方向にこするのか、何を使うのかによって、作業効率が変わってきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!