お正月の飾りつけで定番となる鏡餅。
年末に自宅で餅つきするおうちもあるでしょうし、中に小分けパックのお餅が入っている鏡餅が手軽に購入できるので、市販の鏡餅を購入される方も多いでしょう。
さて鏡餅を飾ったはいいけれど、いつまで飾るかご存じですか?
鏡餅を飾る期間と、その意味や由来、おすすめの食べ方や保存方法をまとめてご紹介します。
鏡餅はいつまで飾る?意味や由来
お正月に飾る鏡餅。
私の実家では、母が長年愛用している餅つき機でついたお餅を半紙とうらじろ、みかんで飾りつけして神棚にお供えしていますが、我が家ではスーパーで売っている鏡餅を購入して飾っています。
門松やしめ縄は一般的に松の内(1月7日)までと言われていますが、鏡餅は1月11日の鏡開きの日に下げるのが一般的です。
※地域によっては、門松・しめ縄を小正月(1月15日)や二十日正月(1月20日)までのところもあります。
鏡餅、鏡開きの由来や意味
昔から日本では、鏡は「三種の神器」の一つとされています。
昔の鏡は鏡餅のような丸い形をしていたので、神様が宿ると言われた鏡に似せたお餅を飾ることで、神様と共に新年を迎える意味が込められていました。
この縁起のよい鏡餅を、お正月を終えた新しい年の仕事初めに割って、財産が増えることを祈ったのだそう。
鏡開きは、武家社会では「切る」ことは切腹など縁起の悪いことを連想させるため、鏡餅は刃物を使わずに手で割ったり、木づちで砕いたりしていました。
「割る」という言い方も決して縁起が良い言葉ではないため、運を開く、という意味を込め「鏡開き」と呼ぶことにしたのだそう。
お供えしていた鏡餅を食べることで、一年病気をしないといわれるそうですよ^^
飾るのはいつから?
ちなみに、鏡餅を飾るのは12月28日とされていますが、これは末広がりで縁起のよい数字だから。
29日だと、二重苦、苦しみなどを連想させ、31日は一夜飾りといって神様をないがしろにするため、礼儀に欠けるので良くないといわれています。
おもちの食べ方、固くなった鏡餅は?
お餅の食べ方は地域によって様々ですし、人それぞれ好みもありますよね。
私は柔らかいお餅が好きなので、ぜんざいやおしるこに入れて食べるのが定番。
鏡餅は市販のものを購入しているので、容器の中の小さいお餅を茹でて、ぜんざいやおしるこに加えます。(お餅が小さいサイズなら、おしるこを温めるときに直接加えてもOK)
切り餅なら、水をくぐらせてレンジて温め、柔らかくしてからトースターで焼いてもいいですね。
水をくぐらせるのは、お皿にお餅が付かないように。
100円ショップなどで、お餅をレンジで加熱するための専用容器も販売されています。
実家から送られてくるお餅は冷凍なので、水にくぐらせて器にいれてレンジで1~2分(600W)加熱すれば、ぷっくり膨らんで柔らかいお餅に。
夫はそのお餅を油を多めにひいたフライパンで焼いて、おしょうゆをたらして食べますが、(この場合はレンジでの加熱は短めでOK)私はそのまま砂糖じょうゆかきな粉で食べるのが好き。
甘いお餅が苦手なら、電子レンジで柔らかくしたお餅に大根おろしを乗せて醤油をかけて食べたり、明太子を乗っけて食べる方法も。
夫の実家では切り餅を醤油でからめてのりを巻いた磯辺焼きが定番で、「お砂糖は?」と聞いたらかなりびっくりされました^^;
九州は甘い料理が多いので地域ギャップですね。
他にも、お雑煮やおもちピザ、チョコをいれてチョコ餅にするレシピも人気。
固くなった鏡餅はどうする?
鏡餅は飾っている間に固くなってしまった場合は、まな板の上などに鏡餅をおいて、木づちなどでたたき割ります。
破片が飛び散るのを防ぐため、ビニール袋の中で作業すると、片付けが楽になります。
水につけて柔らかくしてから、ぜんざいなどにいれて食べるのもいいですが、油で揚げてしまうと、おかきとして美味しくいただけます。
※揚げると大きくなるので、1cm角くらいのサイズに割って、よく乾燥させてから揚げるのがコツ。
鏡餅はいつまで保存できる?
一度に鏡餅を食べきらない場合、個包装されているものなら、常温保存ができます。(高温・多湿を避ける)
賞味期限も長いものでは1年以上はありますね。
市販の鏡餅を購入した場合は、賞味期限や記載されている保存方法を確認しておきましょう。
冷蔵庫での保存はカビが生えやすいので、密閉容器にいれて、隅にからしやわさびをお餅にふれないように一緒にいれると効果的ですが、長期保存には向きません。
実家から頂くお餅は1個づつラップに包んだ状態で、ジップ袋に小分けして冷凍保存しています。
1年くらいは保存できるようですが、美味しく頂くには1ヶ月ほど、冷凍焼けしてしまう場合もあるので、長くても2~3ヶ月ほどで食べきるようにしています。
お餅にカビが生えていたら?
せっかくのお餅にカビが生えてしまっていた場合は、カビの部分を取り除いて食べる、という意見も多くありますが、目に見えない菌がすでに他の部分に根を伸ばしてしまっている可能性が高い為、おすすめできません。
市販のものでも、外装に傷などが入れば、そこからカビてしまうことがありますので、未開封だからといって油断は禁物です。
おわりに
鏡餅の意味や飾る期間などを簡単に紹介させていただきましたが、日本の伝統文化、行事でもあるので、基本的な意味などは子供たちにも説明できたほうがいいな、と改めて思います。
開運の願いも込めて、また、美味しいお餅を食べる事ができることに感謝しつつ、一年の始まりを迎えたいものですね^^