毎年9月9日は、語呂合わせから救急の日。
また、この日を含む日曜日から土曜日までの1週間は「救急医療週間」となっています。
救急医療関係者の意識を高め、救急医療や救急業務に対する国民の正しい理解と認識を深めることを目的として、各地でイベントなども開催されていますね。
ご自宅の救急箱を見直したり、新しく作ったりするのにいい機会です。
皆さんの救急箱の中身はどうなっていますか?また、一人暮らしの子供に救急箱を用意してあげる場合などはどのような救急グッズを用意すればいいのでしょうか?
救急箱の中身。揃えておきたい常備薬や必要なものとは
常備薬、というと薬品会社と契約して置き薬(常備薬)を設置してもらい、定期的な訪問で使用した分を支払いするシステムがあります。
いざというときに24時間、使用期限内の薬が家にある、というのはとても便利ですが、共働きの家庭では訪問販売が不便だったり、正直面倒なイメージがある方も少なくありませんよね。
では、自宅に救急箱を自分で用意する場合は、どういった中身を用意しておくといいのでしょうか。
まずは常備薬。
大人であれば、自分が頭痛もちなのか、お腹が弱いのか、風邪を引きやすいのか、ある程度の体調を予測しておけるので、必要な置き薬も決まってきますよね。
鎮痛剤(頭痛、腹痛、腰痛など用途に応じて)、風邪薬、胃腸薬。
そしてケガや虫刺されなどの塗り薬として、消毒液、絆創膏(バンドエイド)、軟膏、かゆみ止め。
その他目薬や鼻炎薬、のど薬や咳止め。
持病があるなら、処方されたお薬も必要ですね。
薬以外で必要になるものが、湿布、体温計、包帯、ガーゼ。
他にも毛抜きや爪切り、耳かき、テーピングテープなど。
自宅用であれば、はさみや綿棒などは普段使用する場所で収納場所があると思いますが、一人暮らしの子供に救急箱を用意する場合は、意外と小さいはさみや綿棒なども入れておいてあげると、いざというときに重宝するかもしれません。
私が救急箱に入れている上記以外のものが「まち針」
ピンセットではつまんだ際に切れてしまうような、細いトゲ(木のささくれなど)が刺さった時に重宝します。
普段裁縫をしないので、奥にしまっている裁縫箱から針を取り出すよりは、さっと取り出せる位置にある救急箱にしまっておいたほうがスムーズ。
目立つようにまち針にしていますが、携帯用のソーイングセットを忍ばせおくのもいいかもしれませんね。
針で抜くなんて痛くて嫌、というなら5円玉を用意しておくと便利かも。穴の部分をとげが刺さっている位置に押し当てて抜く方法もありますよ。
救急箱以外でも揃えておきたい救急グッズ
救急グッズによっては、救急箱に入れておくべきではないものもありますよね。
急な発熱や軽い熱中症なら、冷えピタやアイスノンなどの保冷剤、アイシングバッグを冷蔵庫、冷凍庫の常備させておくと便利。柔らかい保冷剤は氷枕の代わりに使いやすいので、予備を持っておくと、使っている際にもう片方を冷やしておくことができます。
また、よく熱をだすお子さんの場合は処方された座薬を冷蔵庫に保管しておく家庭も。病院で処方された際にお医者さんに保存期間や使用加減などを確認しておきましょう。
また、風邪などの発熱時に困るのが水分補給。冷蔵庫の中に経口補水液やスポーツドリンクが常備してあると便利ですが、保存場所を取らない、粉末タイプのスポーツドリンクも用意しておくと便利です。
東日本大震災後の熊本地震で、災害が他人事では決してないと感じた方も多いと思います。
防災グッズとしても販売されている救急グッズには、ウエットティッシュや三角巾、ゴム手袋などがセットになっているものもあります。
常備薬としてではなく、災害時の救急セットを用意する場合は、救急箱とは別に防災リュックの中に用意しておくと、いざというときの持ち出しがスムーズです。
救急箱はどこで買えるの?おしゃれに収納したいなら
常備薬などの中身がセットになっている救急箱を購入するなら、薬局や保険組合での注文などの方法がありますが、ご自身で薬やキットを選んで購入するケースも多いと思います。
救急箱だけを購入する場合は、100円ショップやホームセンターのプラスチックBOXや工具箱を代用品として使うのも安くて便利です。
かわいい救急箱がいい場合はネットショップで「救急箱 かわいい」「救急箱 おしゃれ」などで検索するとスチール製のおしゃれなもの、木製のカントリー調のもの、救急車モチーフのかわいいものなどが販売されています。
救急箱を検索する際には「ファーストエイドボックス」「ファーマシーボックス」「エマージェンシーボックス」の名称で販売しているところもあるので、参考にしてみてくださいね。
ちなみにファーマシー【pharmacy】は薬局・薬屋の意味、エマージェンシー【emergency】は緊急事態・非常事態の意味があります。
人気の木製救急箱は購入すると高額になることもありますが、100円ショップの木製BOXを蝶番でつなぎ合わせて自作する方法もあります。
ペイントやシールなどでオリジナルのかわいい救急箱が簡単に作れてしまいます♪
他にも文房具入れとして人気のブック型収納ケースや、仕切りのあるオープン型のツールボックスも救急箱感がないのでインテリアになじみやすく、モノトーンアイテムも多いのでおすすめです。
ちなみに我が家は救急箱ならぬ、救急引き出し。
100円ショップの仕切りBOXをはめ込んだすきま家具の引き出しを2段使って、鼻炎持ちの夫用の薬類、共通常備薬とわけて収納しています。他の引き出しにははさみなどの日用品も収納しているので便利です。
予備のアイスノンと湿布、絆創膏のストックが救急箱を占領しています^^;
救急の日に、使用期限などのチェックを
年に一度の救急の日。
ケガや病気がないことが一番ですが、困った時の頼みの綱でもある救急箱ですが、使用頻度のすくない薬は、いざというときに期限がとっくに切れていた、なんてことも。
9月1日の防災の日とあわせて、この期間に救急箱の中身をチェックする癖をつけておくのはいかがでしょうか。