夏になると店頭に並びだすところてん。
ひんやりのど越しもよく、暑さで食欲がない時にもおすすめですが、地域によってかけるタレや薬味などが違うことをご存じですか?
ところてんダイエットなるものも耳にしますが、栄養バランスが偏ってしまってはきれいに痩せることもできませんよね。
ところてんの栄養とダイエット向けの食べ方、地域別の食べ方をチェックしてみましょう。
ところてんのカロリーや栄養
ところてんはテングサ(天草)という海藻からできています。この時点でヘルシーな感じがしますよね。
実際、カロリーはタレなしの状態だと100gあたりたったの2kcal。ダイエッターにはうれしい低カロリー食品です。
ただし栄養は?というと、99%が水分でできているため、ほとんど栄養はありません。
ただし、海藻類とあって、水溶性食物繊維が豊富。
水に溶ける水溶性食物繊維は、お通じの改善や腸内の善玉菌を増やす効果が期待できるため、やはりダイエットに向いている食品といえるでしょう。
かといってところてんだけでは、栄養バランスが偏ります。腸の健康維持にしても、水溶性食物繊維だけでなく、不溶性食物繊維も摂取することが大事。不足しがちなビタミンなどの栄養素は他の食品との食べ合わせでバランスよく補いましょう。
ところてんでダイエット?おすすめの食べ方
ところてんダイエットは1食をところてんに置き換える方法と食事前にところてんを食べる方法が多く活用されているようですが、栄養バランスを考えた上でのおすすめの食べ方は、食前にところてんを食べて、ごはんなどの炭水化物と脂質、糖質を減らすこと。
ところてんを先に食べることで、満腹感がでるので、食事の食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
タレなどの味付けを変えるだけでなく、ところてんをサラダにアレンジすることもできます。不足しがちな野菜も一緒に摂取できるのでおすすめです。
酢醤油は摂取しにくいお酢をとることができるので夏バテにもいいですが、カロリーの低さでいうと、だししょうゆやめんつゆもおすすめ。味がものたりなければ、からしや味噌、大葉、梅、ごま、ゆずといった薬味で変化をつけても楽しめます。
同じものを食べるのはどうしても味に飽きてしまいがちですので、色々試してみて、自分好みのアレンジレシピを増やしてみてくださいね。
地方によって食べ方が違う?!ところてんをスイーツに?!
ところてんの食べ方は付属のタレをかけて、お好みの薬味を足して…となんの疑問もなかったのですが、地域によってタレにも違いがあるんですよね。
全国的には酢醤油が多いようですが、四国では出し汁、中部では三杯酢、そして関西の一部では黒蜜をかけるそうです。なかには酢味噌というところも!!
黒蜜をかける人は酢醤油で食べることが、酢醤油で食べる人は黒蜜で食べることが衝撃的ですよね。
食べ方も、名古屋や新潟など、一本の箸で食べるのが普通、という地域もあります。
ちなみに九州出身の私も関東出身の夫も、軽く洗って水切りしたところてんをきんきんに冷やした器に盛り、三杯酢とごまときざみのりをかけて食べます。食前に食べると主食を減らせるので家計にも優しい(笑)
最初のお酢の匂いが苦手な方は、水洗い(冷水)すると匂いがやわらぎます。目の細かいザルで水切りしてくださいね。
黒蜜で食べるのはダイエット中の間食としてもおすすめ。
黒蜜は大さじ1杯が約53kcal。糖質とはいえ、普通にお菓子を食べるよりはカロリーを抑えられます。
まとめ
夏はスーパーでもところてんが多く並びます。専門店で購入すると臭みもなく美味しいところてんを味わえるそう。手土産などにもいいですね。
ダイエット目的でなくても、夏バテなど食欲がない日でも食べやすく、手軽に1品増やせるのも魅力。
これからの季節、ぜひ食卓に涼を添えてみてはいかがでしょう?